女性は男性と比べて加齢臭になる方が少ないですよね。私の周りでも女性で加齢臭になったという方はほとんど見ません。
実はこれには女性ホルモンが大きく関係していたのです。
しかし、女性ホルモンがあるからといって安心していませんか?女性でも気を付けていないと加齢臭になる可能性はあるのです。
今回は女性ホルモンと加齢臭の関係についてお伝えします。
女性ホルモンってどんな役割があるの?
女性ホルモンって具体的に何のことかご存じでしょうか?おそらく言葉は聞いたことがあっても、詳しく知っている方は少ないのではないかと思います。
女性ホルモンとはエストロゲンとプロゲステロンという卵巣で作られる2つのホルモンの総称。この2つそれぞれに役割があります。まずはそれを見ていきましょう。
エストロゲン
エストロゲンは生理の終わり頃から排卵前にかけて分泌が多くなります。このエストロゲンの分泌が多い時期は卵胞期と呼ばれ、体調が良くなることが多いです。
- 女性らしさを作る
- 妊娠に備え、子宮の内膜を厚くする
- 髪や肌をツヤツヤに
- 感情を明るく
- 骨・血管を強くする
- 代謝を促し、肥満を予防する
- 基礎体温を下げる
上記がエストロゲンの主な働きです。まとめると、エストロゲンは女性らしい身体を作り、健康を保つホルモン。
プロゲステロン
プロゲステロンは排卵後から次の生理にかけて分泌されます。この時期は黄体期と呼ばれ、体調が悪くなったり精神的に不安定になる方も。聞いたことがある方も多いと思いますが、これらの症状が重いと月経前症候群(PMS)と呼ばれます。
- 妊娠を手助けする
- 妊娠しやすいように子宮内膜や子宮筋の働きを調整
- 体内の水分を保持
- 血糖値を正常に
- 食欲増進
- イライラ・憂鬱を引き起こす
- 基礎体温を上げる
上記がプロゲステロンの主な働き。まとめると、妊娠に主な作用を持つのがプロゲステロン。生理前はイライラする女性が多いとおもいますが、この女性ホルモンが原因だったのですね。
加齢臭と女性ホルモンの関係って?
では女性ホルモンの働きを説明したことですし、加齢臭と女性ホルモンの関係についてお伝えしていきます。
実はこの女性ホルモンには皮脂の分泌を抑える働きがあるとされています。実際、女性は男性と比べて汗自体かきにくいですよね。エストロゲンの働きに書いてありますが、肥満を予防する効果まであります。だから脂肪酸の分泌も男性と比べてはるかに少ないのです。
しかし、年をとってくると話は全く変わってきます。
年をとると女性ホルモンの分泌量が減ってきます。そうすると生理不順に陥りやすくなり、イライラでストレスも溜まることに。ストレスも活性酸素と皮脂を増やす原因です。
それに加えて、男性ホルモンの活動も活発になってきます。男性ホルモンが男性限定だと思っていましたか?違いますよ。女性にも男性ホルモンは存在します。
つまり、女性ホルモンの分泌が減って今までより男性ホルモンが活発になるわけですから、当然皮脂の分泌も活発になってくるというわけ。
特に閉経後は要注意。女性ホルモンの分泌がほとんどなくなってしまいます。だから最も女性が加齢臭になりやすいのが50~60代。この年齢になると活性酸素の量もかなり増えますし、加齢臭がかなりきついものとなります。
女性だからといって安心していた皆さん。加齢臭は中高年男性だけの専売特許ではないということが分かっていただけたでしょうか。
女性ホルモンが減ってきた場合の対策は?
もちろん女性ホルモンを増やす方法はあります。
- 生活習慣・食生活の改善
- リラックスする
- 深呼吸
- 入浴
- 恋
個人的に恋で女性ホルモンが増えるのかぁと感心するところですが、はっきりいってこれは若いうちに女性ホルモンを増やす方法です。それとも、若いうちは効果があると言ったほうが良いでしょうか。
いやいや、どれも年を取ってからでもできるって?確かにどれも実践することはできますよ。でも、良く考えて下さい。
閉経後は強制的に女性ホルモンの分泌がほとんどなくなります。だから、女性ホルモンを増やすことを頑張るのも良いのですが、年を重ねてきたらもっと現実的な対策方法を考えねばなりません。
女性の加齢臭対策は?
基本的には男性の加齢臭対策と変わりません。身体の「外側」と「内側」からの対策が必須。
- ノネナールの除去
- 活性酸素を抑える
この2点が重要なポイント。
もちろん普段からの予防も大切ですよ。食生活を野菜中心の物に切り替えたり、しっかりと運動の習慣をつけたり。
加齢臭の詳しい対策法に関しては「加齢臭対策の始め方まとめ!何から始めたらいいかわからない人へ」をご覧になって下さい。全く加齢臭対策が分からない人でも分かるように、1から丁寧に対策方法を書いています。
まとめ
加齢臭は男性だけではなく女性にも十分に起こりえること。自分だけは違うと思うのではなく、加齢臭になったときのことを想定して対策を練りましょう。
女性ホルモンがあるからといって油断は禁物。加齢臭になりやすい生活をしていないか、しっかりと見直してくださいね。