「加齢臭といえば耳の後ろ」
もはや加齢臭の定番といえる言葉。
加齢臭は耳の後ろから始まり、そこからどんどん他の場所も加齢臭になっていくということを表しています。
そのため今までの加齢臭対策と言えば、耳の後ろから重点的にやっていくのがセオリーになっていました。
しかし最近、「加齢臭といえば耳の後ろ」というのが間違いだったことがわかったのです。
これが間違いとなると、今までの加齢臭対策をするべきは耳に後ろというセオリーも崩れてきますよね。
そこで今回は耳の後ろからする、あのニオイの正体について解説していきます。
目次
「加齢臭は耳の後ろから」は間違いでした!
耳の後ろのニオイが加齢臭とは別の原因があるということが判明したのは2013年頃、比較的最近のことです。
これだけ最近のことなので、あなたが知らなかったのも無理はありません。
「加齢臭=耳の後ろ」という意識は、ずっと前から根付いていたものですから。
実際に大手化粧品メーカであるマンダムが「体の中で加齢臭がニオウ部位はどこ?」というアンケートを3択で実施しました。
- 背中
- 頭
- 耳の後ろ
あなたも今までなら「耳の後ろ」と答えていたのではないでしょうか。
このアンケートの結果、81%の人がやはり「耳の後ろ」と回答しました。
加齢臭=耳の後ろは、8割もの人に定着していた事実ということになります。
どうして「加齢臭=耳の後ろ」と言われるようになったの?
では、そもそもなぜ加齢臭は耳の後ろからと言われるようになったのでしょうか。
それは「実際に耳の後ろがニオウ」からです。
間違いとはいえ、耳の後ろから100%加齢臭がしないのかというと、そういうことではありません。
加齢臭はそもそも年齢を重ねた人の皮脂が雑菌に分解されたときにニオウものです。
人間は身体中から皮脂をだしているので、言ってしまえば身体中から加齢臭はでてしまいます。
当然耳にも皮脂をだす皮脂線はあるので、ある程度は加齢臭もニオウでしょう。
これに加えて、実は耳の後ろには加齢臭のニオイをもっと強烈にする要因があるのです。
そのせいで耳の後ろの加齢臭だけとんでもなくクサくなり、加齢臭=耳の後ろというイメージがついたのだと思われます。
加齢臭と勘違いされ続けてきた耳のニオイの原因
ニオイの原因1:耳のよごれ
自分がお風呂に入るときのことを思い浮かべみてください
お風呂に入って、頭を洗って、顔を洗って、体を洗う。
実はこの流れの中で「耳を洗わない」という人が少なくありません。
耳はあなたが思っている以上に汚れています。
汚れているということは雑菌がたまって、少しでも汗をかくとチャンスと言わんばかりに菌が繁殖するのです。
特に耳の後ろは根元あたりに垢がたまりやすい場所。その垢を菌がエサにしてどんどんニオイをだしてしまうのです。
ニオイの原因2:シャンプー・石けんのカス
「大丈夫、耳はちゃんと石けんで洗っている」
そんな人も油断は禁物。
実は耳を洗い終わったあと、シャワーなどでしっかりその石けんを洗い流していないと、今度は残ったそのシャンプーや石けんのカスがニオイをだすことがあるのです。
またせっかく洗ったのにきちんとタオルで耳をふかないと、生乾きのような状態で雑菌が繁殖しやすい環境になることがあります。
雑菌が増えてしまうと、それだけ皮脂が分解されやすくなるので、さらなる加齢臭の発生にもつながってしまうんですね。
ニオイの原因3:汗のニオイ
耳には皮脂をだす皮脂線ともう一つ、汗をだす汗腺が広がっています。
この汗腺がやっかいなことにドロッとしたタンパク質や脂質を含んだ汗をだすことがあり、菌のエサになるとこれが強烈にニオウことがあるのです。
特にこの汗腺はワキガの人が多く持っていると言われ、ワキガの人は耳もクサくなる傾向があります。
ニオイの原因4:ミドル脂臭
男性が30代になると徐々にニオイがキツくなってくるミドル脂臭というものがあります。これを加齢臭と混同する人が少なくありません。
ミドル脂臭とは30代から始まり、40代をピークに徐々に消えていく男性特有の脂くさいニオイのこと。加齢臭とは構造が違います。
ただ実際にはミドル脂臭自体は耳からニオっているわけではなく、比較的耳に近い頭の後ろから首にかけてニオっているものです。
これを「耳がクサイ!」と勘違いしてしまうこともあります。
耳の後ろはきちんと洗っておけば問題ない
耳は私たちが思っていた以上に汚れていて、いろいろなニオイが出てしまいやすい場所ですが、きちんと対策すればあまり気にする必要はありません。
単純に耳をキレイに洗う習慣をつけて、清潔に保てば良いだけです。
ただし、耳には全身のツボが集中していると言われるほど繊細な場所なので、洗うときは注意が必要です。
皮膚も薄いことから強くこすると傷つき、炎症を起こしやすくなります。
また肌が傷つくと、皮膚を守ろうと皮脂もたくさんでてしまうので加齢臭がひどくなることもあるんですね。
できるだけ耳に負担のかからない洗い方を心がけましょう。
正しい耳の洗い方
正しい耳の洗い方と言ってもそんなに難しいことではありません。
使うのはあなたの親指と人さし指だけです。洗うタイミングは頭を洗ったあとがいいでしょう。
- 耳の裏は付け根に沿うようにして優しくこする
- 耳の外周から耳たぶは親指と人さし指で軽くつまむようにして洗っていく
- シャワーでよく洗い流す
たったこれだけでも、耳を清潔に保つことができます。
特に耳の裏の付け根あたりは垢やシャンプー・石けんのカスがたまりやすい場所。しっかりシャワーで洗い流すようにしましょう。
手早く済ませたいという方は、ボディーシートなどで軽く耳をふく方法もありますね。
耳の清潔を保ちながら加齢臭対策もできる石けんを選ぶ
ここまで説明したように耳はいろんなニオイが集まる場所です。
しかし勘違いはしないでください。耳のニオイと加齢臭がまったく関係ないという意味ではありません。
なんだかんだ言って、やっぱり耳の後ろからも他のニオイに負けず劣らず加齢臭はでてきます。
加齢臭の原因であるノネナールは、毛穴の奥にこびりつく性質があり、ふつうの石けんでは落とすことができません。ということは、
- 耳を清潔に保つこと
- 耳からでる加齢臭を抑える
この2つのことを別々にやらなければいけないということです。正直、面倒ですよね。
ここで、とても簡単な方法があります。
いつもお風呂で使っている石けんを「肌を清潔に保てて、加齢臭の対策もできる石けん」に替えればいいだけです。これなら一石二鳥ですね。
オススメはサントリーの加齢臭対策石けん「プラスデオ」。
サントリーさんが独自に開発した「抗ノネナールPC」という成分が、加齢臭の元凶であるノネナールを吸着して除去してくれます。
実際に加齢臭の原因を85%も減らしてくれることが実証されていて、使った人の94.5%が満足と回答。
1箱2000円と他の加齢臭対策商品よりコストパフォーマンスも良いのでオススメです。
耳の後ろもしっかりニオイ対策!
加齢臭以外にも耳の後ろにはいろんなニオイが集まっています。
やっかいなことに耳の後ろは、自分の鼻から遠いところにあるので、周囲は気づいていても自分ではそのニオイに気づきにくいものです。
これからは耳もしっかり洗って清潔に保つようにしましょう。ただし、加齢臭だけはふつうの石けんでは落ちません。
耳のニオイを抑えるには、
- 耳を清潔に保つこと
- 加齢臭を抑えること
この2つが必要です。別々にケアするのは面倒なので、加齢臭対策石けんを利用してまとめてニオイを無くしたいですね。